一杯のスープ発、日本経由、タリン郊外Maheleib行き

一杯のスープ発、日本経由、タリン郊外Maheleib行き

エストニアに2ヶ月ほど「エストニアの食べ物についてを調べている日本人」として滞在していると、明らかに面白い出会いが発生することがあります。
重なる偶然が、決して足を運ぶことがなかった場所に連れて行ってくれることがあります。今回はそんなお話を・・・

エストニア国内の美味しいものが集まるといわれている大きな食品イベントがあるという情報を聴き、誘われて行ったイベントでいただいた1杯の美味しいスープから始まりました。イベントは非常に盛況で会場はたくさんの人々の熱気で充満していました。(エストニア国内でこんなにたくさんの人が集まっていることは少ないです)

一般の市場に出てこない製品を買おうと食にこだわる人々が来場
フードイベントの会場内

昼過ぎになると商品がなくなっているブースもあり、我先にとめぼしい商品を次々に購入している人が多かったです。私も例に漏れずチーズとはちみつ、料理学校の生徒が作ったペーストなど購入しました。

手作りのパン。買ってその場で食べました。お母さんの味。

薄曇りの寒い日でしたので、このイベントのことを教えてくれたTiinaさん(Lahemaaの時にも同行してくれたタリンのお友達)と暖をとるべくスープやコーヒーをいただきにメインホールに戻ると、スープを提供してくれたカフェの男性と話していたら「日本人ですか?私の父は日本に住んでいたことがあるんですよ。日本語も話せます。」と。「偶然ですね〜」という話からトントン拍子に進みます。
その方のお父様からメールとお電話でお話すると、大変流暢な日本語を操られている方で、なんとエストニア大使館を日本に創設する際に尽力された元駐エストニア大使館のHeikki Vallasteさんでした。
2015年にHeikkiさんはご夫人とともに日本政府から旭日中綬章を叙勲されました。(リンク先の真ん中ほどにその記事が見つかります)
現在の駐日エストニア大使館の場所はHeikkiさんが創設された時の場所とは残念ながら違うようですが、エストニアが独立して間もなく、日本との架け橋となられた重要な任務を遂行されたのだと思います。Heikkiさんにエストニアでお会いできる貴重な機会を与えていただいたことは、非常に幸運だったと思います。
エストニアに滞在していると、たまにこのようなびっくりする繋がりに出会うことがあります。(高確率で遭遇します。)日本ではあまり考えられないですよね。人口が136万人というさいたま市ほどの人口では「友達の友達は皆友達」現象が多々発生するのでしょう。
日本でお世話になっている駐日エストニア大使館や日本・エストニア友好協会のお話など共通の知人もいらっしゃり、話がスムーズに進みました。そして、久々にエストニアで日本語を話せて嬉しいということもあり、ご本人に会うこと楽しみにしておりました。
タリンでHeikkiさんにドライブしていただきながら、Heikkiさんと出会うきっかけとなった美味しいスープを作ってくださった息子さんのVilleさんが営むカフェに連れて行っていただきました。
カフェはMaheleib(マヘレイブ)といいます。タリン中心部から自動車で20分、バスでは40分程度で到着します。

お店の前は駐車場があり、沿線道路からもアクセスがしやすい

MAHEという名前はエストニア語で「オーガニック」という意味です。
この日は平日のお昼前に行くとすでに店内には食事をしているお客様がいました。LEIBというだけあって、ベーカリーかと思っていたら、中は美味しい食べ物がたくさん並んでいるカフェでした。目移りしてしまうほどの品揃えです。
タリン郊外には大きな企業があり、たくさんの従業員が勤務しています。MaheleibはJüriというエリアにあり、この周辺には飲食店が以前はなく、ランチ難民がたくさんいたそうです。美味しくて身体に優しい食べ物を買うにはタリンまで行かなくてはならず、近くで働く方々のために身体に優しい食べ物を提供したいということでMaheleibを始めました。

カウンターにはランチビュッフェのメニューとデザート
栄養のバランスを考え、豊富な種類のサラダ
店名にもなっているオーガニックの材料にこだわった黒パン
出来立ての日替わりスープ
メインとスープ付きで5.2ユーロ

エストニアは最近たくさんのカフェ、レストランがありますが、どれもおしゃれすぎて、よそ行きの感じがします。日本からエストニアに来て、ガイドブックにあるスポットに行くとおしゃれな雰囲気。いわゆるよそ行きの味。
「普通のエストニア人が毎日食べているものはどんなもの?」と知りたくなった時には、ぜひ行かれることをおすすめします。店内の食べ物は全てエストニアのお母さんの味の再現だと思います。いわば「本物の味」です。そして、前者と比較すると値段は良心的です。

大人気のMaheleibのライ麦パン(leib)

紹介してくださったのは、全てオーガニックの原料で作られたライ麦パン。元エストニア大統領の奥様もライ麦パンを購入していらっしゃるそうです。ぜひ、日本に帰国される時にも購入されると良いかもしれません。(ただし、日持ちがしないので帰国されたらすぐに冷凍してくださいね)
そして、ご厚意で厨房も案内してくださいました。

パンやスイーツを作る場所
仕出し弁当を準備
ケーキのカット作業

全て店のすぐ裏で手作業で作られています。隣のキッチンで作ってすぐに出来たてをカフェでいただける。まさに家でお母さんが「はい、できたよ。」と作っている状態です。
ランチの時間になるとたくさんの方がMaheleibに訪れ、さながら社員食堂のようになります。

菓子パンが焼かれているオーブン

私がフードイベントで出会った、忘れられないスープはこの日店頭には出ていませんでしたが、特別に仕込み中のスープを見てせいただきました。スパイスが程良く入り、少しスパイシーで豆が入ったあたたまるトマトスープです。
深い味わいとともに、心と身体を温めてくれます。エストニアではあまりスパイシーな食べ物がないので、特に私がエストニアで求めていた味でした。

忘れられない味のトマトスープ

ぜひ、エストニアのタリンに行かれたら、Maheleibに立ち寄ってみてください。タリンのよそ行きから外れて、普段のエストニアのアットホームなお母さんの味に会えることを保証します。ランチのあとはコーヒーとデザートもおすすめです。

Maheleib
Aruküla tee 55, Jüri, 75301 Harju maakond
タリン中心部からバスで40分程度



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