ヘイムタリ美術館 (エストニアの貴重な手芸コレクションの宝庫)

エストニアが好きになるきっかけはエストニアの素晴らしい手芸を知ったのがきっかけですという方も多いですね。
フィンランドやその他北欧諸国でも「編み物男子」が現れるように、昔から手芸に触れる機会が多いです。
かくいう私は、ほとんど手芸をしたことがございませんが、エストニアを知ることで手芸をしてみたいと思い、エストニアはじめ、様々な手芸のワークショップを開催されているちくちくバルト舎さんとのイベントで体験する機会もできました。
そんなことから、エストニアを通じて手芸の魅力を知ることになりました。
エストニア手芸といえば、皆さんが日本でもよくご存知な、アヌさん姉妹の編み物ではないでしょうか?私は「アヌ&アヌの動物ニット」という本を購入して、編み物ができないものの、いつか作れる日をたまに夢見ていました。器用な方はぜひ編んでみてくださいね。
エストニア第二の都市、タルトゥから出発し、西側に約1時間ほど行ったヴィリヤンディという街を目指します。夏休みのエストニア侍の母はいつも家で留守番なのに、この日は何故か同行しました。そして、車の中で母はヴィリヤンディに住む友達に電話をし、母の友達も途中から同行することになりました。
ヴィリヤンディから少し郊外に出るとそこはもう自然が広がります。その中にヘイムタリ美術館があります。

(エストニアでは珍しくない光景)
その昔は学校だったことから、教室や講堂として使用されていた面影が残っていました。

平日ということもあったのが、見学者は我々が到着するときにひとつの家族が見学を丁度終えたところでした。それ以外にだれもおらず、ガイドの方が我々につきっきりで説明をしてくれました。

ヘイムタリ美術館には、昔のエストニア人が実際に作って着ていた服や、ブランケットなどが展示されています。身の回りの生活に密着していた手芸をエストニア各地から集めたというところが素晴らしいと思います。
そして、ただ見るだけではなく、手袋をはめながらではありますが、何十年も(もしかすると100年近くの展示物もあるとおもいます)前に実物に触れることができるのが嬉しいですね。



細かい絵柄は美しく、先人の手先の器用さに、ただただ感心するばかりでした。素晴らしい手芸が生活と共にあり、豊かな生活をしていたということが実感できました。我々は昔は何もない時代と思っていますが、実は我々の生活よりも豊かな環境を自分たちで作り出していたのではないかと感じました。
そして、日本で買った本で見たかわいい動物たちもいました! 手作りの温もりが部屋全体に広がっていました。



そして、私が一番気に入った編みぐるみはこちら・・・

見えますか?天井の高さが低いので、頭上注意のヘビくんの編みぐるみです!
こういうシャレの効いた演出がアヌさんたちのキャラクターかなと思いながら、博物館を後にしようとしたところ・・・なんとガイドの方も一緒に我々の車に乗ってくるではありませんか! 新手のヒッチハイク・・・と思いましたが。
この後、驚きの展開が待っていました。
驚きの展開はこちら。