エストニアの服飾ブランドKYLLIKE

エストニアの服飾ブランドKYLLIKE

横浜に用事があり、普段は行かない場所に行っていました。その帰りに桜木町の駅で東京行きの電車を待っていました。
すると、外国人の女性が話しかけてきました。彼女はとても焦っている感じで、Higashikanagawaと紙にある文字を指していました。「東神奈川駅に行きたいのですか?」と確認すると「そうです」ということでした。私もあまり詳しくないので、念のためアプリを使って確認すると、私と同じ電車に乗って行くことになりました。
とても綺麗な色の髪の毛で、かわいい靴を履いていたので、つい気になり私は「ご出身は?」と伺うと、「エストニアです」と言うではありませんか。
びっくりしすぎましたが、なぜびっくりしているかその方にはおそらく検討がつかない思い、エストニアと私の関係などを信じられない早さで説明をしました。
すると、その方はエストニアのデザイナーさんで、東神奈川のかなっくホールで日本のデザイナーさんとのコラボレーションした展示会を開催しているということでした。ご自身のホテルからその会場に向かうところだったそうです。駅には日本語だらけで全く読めず、とても慌てていたのと不安で英語も目に入らなかったのかなと思いました。
私が偶然持っていたエストニア料理屋の名刺をお渡しすると、後ろ側には、エストニアの国旗をデザインしたものだったので、その奇遇さに改めて驚いていらっしゃいました。
端的に説明しますと、『エストニアから日本に来たデザイナーが、たまたま駅で道を聞いた日本人がエストニア料理を作るイベントをしていた人でした。』ということです。
エストニアが日本からみるとニッチな国であるということと、日本人でエストニアの活動をしている人の率を考えると、非常に引き当てるのは難しいと思います。その後無事目的の駅に到着し、お別れとなりました。
非常に奇遇なことだったので数時間は興奮していました。
いただいた名刺から、Küllike Tuvikeneさんというデザイナーさんでした。2006年にエストニア人としては初めて「欧州企業ビジネス評議会賞」という賞を受賞された起業家でした。
KYLLIKEというブランドの洋服を作っていました。タリンにもお店があります。Kyllikekyllike.com

当日にも展示時間終了後にパーティーがあるから来てと誘ってくださいましたが、あいにく仕事もあったので参加できませんでしたが、ぜひ作品は拝見しないとなと思い、エストニアつながりということで、侍くんも一緒に後日伺いました。以下の写真がその展示会の会場です。

Yumiko Yoshizakiさんという日本の方とコラボレーションをされている展示会ということでした。Yumikoさんはエストニアに何度も足を運ばれ、エストニアに造詣がある方ということです。当日は残念ながらご不在でしたのでお話することはできませんでしたが、以下お二人のプロフィールです。こんなところにエストニアと日本のコラボレーションがあったとは・・・と嬉しくなりました。コラボをされたYumikoさんは、7年前からエストニアと日本の友好のために毎年1度日本の縫製の特別な技法のプロを連れてエストニアで興味のあるかたがたにワークショップを開かれています。

サーレマ島の羊のフェルトを使った作品などエストニアの自然を活かした作品もありました。下の写真の右側の作品です。

着物は60年代から70年代の古い着物を新たに仕上げ直したもので、かなり古かったのですが、かなり忙しかったために何もできなかったところ、日本に留学したことがあるエストニアの学生さんが数ヶ月かけて、綺麗に直してくれたというエピソードも伺いました。そしてその着物にはエストニアの刺繍が施されています。
下の画像は日本の縫い方で塗っているところです。色の組み合わせがとても素敵です。

すべてハンドメイドで、エストニアで丹精込めて作られています。生地は抜染を自ら行って作っているそうです。色彩豊かなお洋服はエストニアの景色を思い出させてくれました。
と、いろんなエピソードを侍と語るうちに、共通の知人がいることが判明しました。エストニアの人口は130万人ですので、そういうことはよくあることですが、今回は日本で偶然出会ったというのが、かなり奇遇でエストニアのかたも興奮する出来事でありました。

その他、シルクのを染めたコートなど手の込んだ技術のお洋服ばかりでした。Küllikeさんの服はお店でも購入できます。カラフルで、着るだけで楽しくなるそんなデザインばかりです。
タルトゥで20年ほどご自身の店舗を持っていましたが、首都のタリンで力を試そうということで、今年の5月からタリンにお店を移しました。いくつになっても挑戦し続けるKüllikeさんを見習いたいと思います。

タリンにはオールドタウンの中に店舗があります。住所は下記です。Väike-Karja 1Väike-Karja 1, 10140 Tallinn, エストニアgoo.gl

→お引っ越しをされて下記となりました(2020年7月追記)
Uus-Sadama 25, Tallinn
ヘルシンキからの船を降りるとすぐにあります。


下記、ブランドのFacebook のページもあります。KYLLIKEKYLLIKE、タリン – 「いいね!」836件 · 3人が話題にしています – Environment friendlywww.facebook.com


タリンに行かれた時にはぜひ、寄ってみてくださいね。