第2回エストニアの黒パン(LEIB)食べ比べ

第2回エストニアの黒パン(LEIB)食べ比べ

エストニアから黒パンを持ち帰ってまいりました。
前回の第一回は8種類ですが、今回はなんと11種類。前回の製品とは一緒にならないように選びました。
黒パン(LEIB)ってなに?という方、第一回もあったのね?という方はこちらから前回の食べ比べの様子をご覧いただけます。
(長い記事ですので、飽きたら休み休み読んでくださいね。笑)

黒パン有識者メンバー
前回の公正な評価をしていきたいと、今回は5名の有識者の方々にご出席いただきました。今回私はファシリテーターとして参加しております。

YOKOHAMA Cocotto まりあさん
横浜の桜木町駅近くのYOKOHAMA Cocottoというお店を営んでいます。横浜野菜を使った気軽においしいご飯が楽しめる人気のお店。
北欧(デンマーク)のパンを現地に行き研究し、独自の研究を続けお店でも提供されています。黒パン有識者メンバーの第一回目からご出席いただいています。

Pomme’s Kitchen YUKOさん
錦糸町駅から近いプライベート空間でパンやお菓子のワークショップを開催しています。YUKOさんが作られるレシピはどなたにでもできる、手軽にできるように工夫に工夫を重ねています。人気ワークショップはなかなか予約ができないこともあります。
天然酵母を使ったパンも毎朝焼いています。パン愛でしたら何時間も語ってくださいます。第一回目からご出席いただいています。

北欧ジャーナリスト 森百合子さん
北欧に関する本を数多く執筆され、その著書は多くの読者に信頼される旅の道標となっています。
エストニアにも様々な地域に足を運び、エストニアに関する経験談をまとめられています。ライ麦パン(黒パン)は北欧諸国との違いをよくご存知な観点から分析していただきます。今回は初のご出席です。
著書はこちらからどうぞ。

ちくちくバルト舎 荒田起久子さん
編み物、刺繍などの手芸を幼少期から親しみ、エストニアの手芸に魅了され、ハープサルレース、キフヌニットなど習得し、日本人初のムフ刺繍専門家として日本にてムフ刺繍レッスンを開講など精力的に活動されています。
また、2018年からはエストニア手芸ツアーを開催。個人ではなかなかできない経験ができる人気のツアーです。

デンマーク出身東京在住 レアケさん
デンマークご出身のレアケさんが「デンマークのライ麦パン」事情をご存知です。小さい頃から慣れ親しんだデンマークの黒パンとの比較など、はっきりと物申す姿勢がわかりやすく、日本人とは違う観点からの評価が全体の評価がバランス取れたかたちとなります。
旦那様は、渋谷にあるデンマークビール専門のお店Mikkeller TOKYOを営まれています。
ご本人はエストニアにも子供の頃に行かれたため、そこでの黒パンの味を思い出していらっしゃいました。

株式会社ラウダ 宮井社長
今回は残念ながらご出席ならずでしたが、第1回目では男性ならではの視点からの黒パン比較を行っていただきました。エストニアから輸入されているMEVEDAはちみつをご提供いただき、商品をいただきながらの食べ比べとなりました。MEVEDAのはちみつは蜂が自然に放し飼いされている蜜を採取しているため、百花蜜となりロットごとに味が少しずつ違うところも楽しみのひとつ。60度以上になると栄養素が壊れてしまうので、空輸で「生はちみつ」という状態でエストニアから日本まで運んでいるこだわりようです。いつもありがとうございます!!

以下会話形式のレポートです。敬称略となります。
前回同様、有識者の皆様には「黒パンに合いそうだ」と思うものをご持参いただきました。

さすが有識者、ご持参いただいたものも手作りや、センスの良い黒パンに合うペーストなどです。

今回実食した黒パンは以下です。
(全11品、前回高評価だった製品も復習のためにご用意しました。)

  1. Eesti Pagar must TERALEIB
    前回もラインナップにありましたが、おなじみeesti pagarというエストニアのパンメーカーの製品です。前回は「サウナが6台プレゼント」というなんとも太っ腹なキャンペーンを行っていました。断面は真っ黒で種子がぎっしり入っています。一枚一枚が小さいので、食べやすいです。Eesti Pagarの梱包袋がエストニアの伝統柄をイメージします。お土産にはとても良いと思います。ジャケ買いもありますね。

まりあ(以下ま):懐かしい味がしますね。バターに合いそう。あ、これ言うと最後に言葉を探すのが大変なので、言わない方がいいんですよね(笑)
ゆうこ(以下ゆ):種がぎっしり入っていて黒糖のような味がします。
森(以下森):ナッツっぽい味がしますね。
荒田(以下荒): 少し油っぽいです。
レアケ(以下レ):キャラメルっぽいですね。

まとめ
こちらは一番目に試食したので、まずはみなさんの口に含ませた後の感触がストレートに出ています。全体的には油っぽい、種子が多いという感想が目立ちます。

2.eesti Leivatööstus RUKKILEIB
Tartuというエストニア第二の都市に本社があるこちらの会社。パン製造を100年以上前から行っております。かなり歴史の長いパンメーカーです。市内には大きな建物を見つける事ができました。会社のロゴがパンの形となっており、可愛いのが印象的です。パンの色はそれほど黒くはありません。茶色です。左上にあるツバメのマークはエストニア産の証です。

荒:食べやすくて、料理に合いますね。
ま:黒パンビギナーにオススメしやすいですね。
レ:バターの味がします。
森:美味しい・・・やや、ドイツパンの味がしますね。
ゆ:美味しいですね。

まとめ
かなり評価が美味しいというコメントが続きました。典型的な黒パンの外見ですから、イメージしていたものと同じという感じですね。

3.Leibur RUKS SEEMNEPALA
こちらも前回登場していたエストニアのパンメーカーです。いわゆるバンズ型で、上下にスライスされているので、間に何か挟んでいただく用だと思います。色はそれほど黒くはありません。気泡がかなりある印象です。

ゆ:チーズ、りんごを挟んで食べたら美味しいと思います。酸味のあるものを挟むのがオススメですね。
レ:子供の弁当、ケーキ。私はこれじゃない。朝ごはんだったら食べられる。甘すぎる。白パンの味です。チーズを挟むのは良いと思います。
ま:キャラウェイシードがたまーに入っています。
荒:エストニアの甘みではない感じです。
森:ノルウェーのパンの味に近いですね。

まとめ
好みが別れた、特徴的な商品です。バンズ型ということもあり、基本は何かを挟んでいただくというのがメーカーとしてもおすすめなのだと思われます。有識者のゆうこさん、レアケさんはチーズにあうとおっしゃっていますね。

4.HIIUMAA Köök ja Pagar HIIUMAA
かなり斬新な包装でした。有識者からも、80年代の柄というコメントが寄せられました。HIIUMAAという西側にある島の名前です。製造会社はHiiumaa島に本社があり、全て手作りで製造しています。、1909年に設立されました。パンは昔から親しまれていたためかいずれも100年以上の歴史がある会社が多いです。
断面はかなり黒に近い茶色です。Hiiumaa島に興味のある方はお土産に購入してもよいですね。

森:フィンランドのサーリストレイスレイバに似ています。クリーム系のペーストに合うと思いますね。
ゆ:酒種あんぱんの香りがしますね。
レ:苦味がある、ちょっと焼いてバターをつけるとおいしい。デンマークの蜂蜜ケーキみたいな感じです。
荒:パサパサしていますね。水分少ない感じ。

まとめ
フィンランドのパンや、デンマークのケーキというコメントがありました。
水分少なめなのでクリームやバターをつけると食べやすくなるようです。

5.eesti Leivatoostus MUST RONK
こちらも前述のTartuにあるパンメーカーさんの商品です。完全にジャケット買い購入でした。カラスのイケメンの顔が店頭で気になりまして、真っ先に購入しました。カラスは日本では不吉なイメージですが、なぜこの商品名にしたのかという疑問もありました。
レアケさんさすがバイキングの国デンマーク出身だけあります。この謎を見事といてくれました。北欧ではカラスは「なんでも見渡せるすごい能力をもった鳥」という神話から良いイメージに繋がっている。とのことです。
と、納得したのですが!! エストニア侍に聴いてみたところエストニアでは「普通の鳥」というコメントです。レアケさんを信じたいのであります。
もしかすると、カラスのように黒い黒パンということなのかもしれません。

レ:酸味がありますね。
荒:ニシンに合うと思います。
森:思ったよりあっさりで、特にバターと相性よいとおもいますね。食べやすいと思いました。
ま:切った感じがケーキの感触です。バターと一緒におすすめできます。パッケージが良いです。中の種子が少ないので、好き嫌いが特にはっきりしないビギナー向けですね。
ゆ:酸味があるのですが、食べやすい味なんですよね。

まとめ
全体的に高評価でした。黒パンビギナー向けのしっとりした食べやすい食感がよかったです。日本人の多くが苦手な酸味もあるものの、またないと寂しい。でも、強すぎると嫌というわがままな欲求を満たすことができる可能性がありました。

6.Fazer MUST traditsioon line
おなじみフィンランドのメーカーですが、新製品のようです。健康によく、砂糖不使用ということで、女性の有識者ということもあるのか盛り上がりました。
パッケージがまっ白なのに中身はかなり黒い商品です。



荒:弾力がありますね。酢漬けのものと合わせるとおいしい。
森:ニシンに合いますよね。
ま:そうですね、弾力があって、お魚食べたくなる。食事で食べてみたいですね。
レ:甘くないですね。
ゆ:これ好きです。パンという感じがします。

まとめ
かなり評価が高かったですね。砂糖が使われていないことから、魚に合うというコメントが目立ちます。また弾力もかなりありました。

7.Fazer MUST SUITSUNE TASKULEIB
フィンランド発祥の会社Fazerです。前回はこちらのMUST LEIBという商品がお土産に持って帰りたいと思う商品として見事1位を獲得しています。
こちらもバンズ型で上下にスライスされております。色はかなり深い茶色です。表面にはゴマではなく、亜麻の実が一面に乗っています。

ゆ:動物の油のような匂いがしますね。なんだろこれ。
レ:ちょっと焼いて、チーズ乗せてお酒と一緒にというのが合いそうですよね。燻製って書いてありますよ。
森:ジンなど強めのお酒に合うと思いますね。
ま:見た感じより甘いですね。新しいジャンルが来たという感じですね。

まとめ
袋から出した瞬間にみなさん、「動物くさい」というなんとも・・・なコメントが出てきました。「動物の油??」「獣臭」などなど・・・その原因はレアケさんがしらべてくださり、どうやら燻製しているシロップを使っているということがわかりました。理由がわかってからはすこし風向きが変わり、お酒のおつまみにこのパンを食べると良いのではという評価になりました。かなり特徴のあるパンでした。

このあたりまで来ますと、少しずつの黒パンもかなりお腹にずっしり来だします。
次の8番目からは、Coopというスーパーの自家製パン(店内製造)とHaapsalというエストニアの西側の街で地元の人に大人気と言われている黒パンを購入してまいりました。普通のスーパーで購入できる商品ではないので、ここからは別に考えてまいりたいと思います。

8.Coopスーパーのオリジナルleib
種子がバランスよくはいっており、サイズとしてはコンパクトですが、日本人には食べやすいサイズです。色がかなり濃いです。スーパーの黒パン売り場の隣に、セルフで取ることができるコーナーから今回は選んできました。

レ:軽い。特徴がないですね。特徴がないからこそ、癖がなくだれでも食べられるということですね。
ま:すかすかですね。
ゆ:漬物っぽい感じがします。
荒:匂いは酸っぱいのに味は酸っぱくないですねぇ。

まとめ
癖がないので単体では物足りないので、このようなパンをかった場合は、オープンサンドなどでいただくと、主張せず美味しく食べることができそうですね。

9 Müüriääre Pagar りんご
ハープサルというエストニアの西側の海岸沿いにある街で地元の人からも人気のパン屋さんが作った商品です。このお店にしかないので、ハープサルに行くことがありましたらぜひ、試されると良いと思います。また、街のパン屋さんは各地域にありますので、いろいろな場所を見て回るのも楽しいですね。
エストニアはやはり北国ということもあり、りんごを取り扱ったメニューやスイーツが多いのも特徴です。このパンはライ麦と小麦が入っているために、かなり柔らかく、色も白かったです。たまにりんごの皮が入っていました。

ゆ:美味しいです。お砂糖じゃない甘さですね。
ま:デパートで試食たべてもらったら一本いかがですか?となって購入しちゃうパターンですよね。バターいらないなぁ。
レ:これは白パンですね。甘さははちみつかな。バターいっぱい使っている。
荒:そのまま食べられますね。朝食べたいかもな。料理とは合わないけどね。カロリー高そう。エストニアっぽくはない。
森:日本で出店できる。ヘルシーでおしゃれな感じがしますね。伊勢丹で売ってるかもしれない。

まとめ
日本人はかなり好きな味ですね。いわゆる黒パンというものではなく、小麦粉とライ麦粉を合わせて作ったパンです。そんなにりんごの感じは出ていないようでした。

10 Müüriääre Pagar ライ麦パン(leib)
こちらも9番同様のハープサルで購入しました。
シンプルなライ麦パンだけで作られた黒パンです。

荒:苦味がすくなくてバランス良くて食べられる。レーズン感がある。
レ:ドライフルーツの感じがする。二番目の商品の質をよくした感じです。これは好き。
ゆ:知っている味。安心感があるし食べやすいです。
森:北欧の人が好きそう。
ま:ドライフルーツ系の感じがしますね。

まとめ
一様にドライフルーツの感じがするというコメントがおおかったですね。比較的バランスが良い黒パンということです。やはり街のパン屋さんはこだわりをもって作られているのが味にでているのかもしれません。

11 Müüriääre Pagar にんじん
にんじんが入っているパンです。
こちらは、10番のりんごとはまた違い、色もかなり濃いので、ライ麦パンです。種子がかなりはいっているので歯ごたえがありそうです。
パンの大きさが程良いので、家族が少なくても安心な量です。パンの上に全体的についているゴマなども香ばしそうです。

ゆ:焦げているところが味噌のような味がします。
森:食感はデンマークっぽいですよ。にんじん感は感じられますねぇ。
ま:付いているゴマが香ばしいです。
レ:あますぎる。おいしいけど、デンマークとは見た感じは似ているけど違うから裏切られた感じ。海外で食べたお寿司。
荒:塩が入っている感じがしますね。

まとめ
にんじん感はありながらも、ゴマや種子の香ばしさも強い黒パンですね。発酵のためか、味噌の味のようなものがあるというコメントもありました。

お持ち帰りおすすめleibランキング
お持ち帰りとして、8から11番のパンについては、一般のお店で売っていないので、かなり入手が困難になると思います。ですので、お店で手軽に旅行者が買える品を太文字にて示します。もちろん、8から11番も入手できたら参考にしてみてくださいね!

まりあさん
1位 6.Fazer MUST traditsioon line
2位    9.Müüriääre Pagar りんご
3位 10.Müüriääre Pagar にんじん

ゆうこさん
1位   11.Müüriääre Pagar 黒パン
2位 9.Müüriääre Pagar りんご
3位    5.eesti Leivatoostus MUST RONK

レアケさん
1位 1.eesti pagar must TERALEIB
2位 5.eesti Leivatoostus MUST RONK

3位 9.Müüriääre Pagar りんご

荒田さん
1位 10.Müüriääre Pagar にんじん
2位    6. Fazer MUST traditsioon line
3位 11. Müüriääre Pagar 黒パン

森さん
1位 5.eesti Leivatoostus MUST RONK
2位 11.Müüriääre Pagar 黒パン
3位 7.Fazer MUST SUITSUNE TASKULEIB

全体的にはハープサルのパン屋Müüriääre Pagarのパンがランキングに上がることが多かったですが、なかなかパープサルに行くことができないと思います。
その中で、スーパーで買った商品もかなりパン屋さんの商品に匹敵、またはそれ以上に評価をしていた有識者もいらっしゃいました。
スーパーで購入したものの中で評価が高かった商品は・・・
5番のeesti Leivatoostus MUST RONKでした。カラスのパッケージが印象的ですが、ケーキのようなふわふわな感触と黒パンの特徴の一つである酸味が程よく、手に取りやすいサイズという点が評価されました。
6番のFazer MUST traditsioon lineの食塩カットのヘルシーな商品でした。真っ白なパッケージが健康的なイメージを連想させます。ヘルシーであるにも関わらず、しっかり黒パンの味を味わえるという欲張りな人たちにはおすすめの商品です。
また、今回有識者の方々と試食をしながらお話しましたが、日本人のパンと北欧、エストニアのパンの召し上がり方が違うために、美味しさの基準が違うのだと言うことがわかりました。
日本人は基本的にパン単体で召し上がることが多いので、パンの味だけでどうかと評価をする傾向があります。北欧、エストニア人の場合はやはりパンと何かを一緒にいただくので、パン単体がどうというより、つけ合わせる食べ物との組み合わせが重要ということなんでしょう。

前回、今回を通して言えることは、黒パンには味の幅があり、それだけ現地でも味の好みに幅があると思います。
ランキングは参考にしていただきつつ、様々な黒パンに出会っていただければエストニアの食文化が黒パンを通して見つけられると思います。

次回は10月、11月に日本でも作れるエストニアの本格黒パン(leib)ワークショップを開催いたします。詳細はこちらにありますので、ご確認くださいませ。
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