バルト三国独立100周年記念切手展に行きました
![バルト三国独立100周年記念切手展に行きました](https://estonianavi.com/wp-content/uploads/2019/07/バルト三国-の-切手展覧会.jpg)
11月3日文化の日ということで、新しいことをするには良い日に、バルト三国をテーマとした切手の展示会があるということを数日前に知りまして、これは行かねば! しかし、切手のことについては、全く知識がないのですが、好奇心勝りましてお邪魔しました。
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切手の博物館という場所が東京の目白と高田馬場の間にあるんですね!近くに住んでいたのに一度も行ったことがありませんでした。目白駅から歩いて5分ほどの山手線沿いに落ち着いた雰囲気を醸し出しておりましたが・・・そんな中、私を迎えてくれたのは楳図かずおさんのまことちゃんの赤白ボーダーの派手なポストでした。
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中に入ると、1Fにはふくろう切手展という展示が開催されておりました。気になるのですが、本来の目的であるバルト三国独立100周年記念切手展に伺ってから・・・と後にすることにしました。
3Fが会場になっておりましたが、その廊下にはたくさんのシャツとネクタイが展示されている不思議な空間が・・・よーく近寄ってみるとネクタイが全て切手モチーフでした。小細工効いていますねぇ。
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まずはワクワクしながら会場に入りますと、受付のかたがとても親切に話しかけてくださりました。
切手のこと全くわかりませんということを申し上げると、ご多忙にも関わらず丁寧にご説明くださり、なんと、貴重な切手まで先着50名にというプレゼントをラッキーにもいただいてしまいました。100年前の切手をプレゼントしてくださるとは、びっくりです。↓がその貴重なバルト三国切手たち。
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実家では、両親が昔から切手を集めておりましたが、特にすごい収集をしていたり、几帳面に綴じたりなどしていなかったと思います。もう、老いていくのでと言われ、古い切手をたまに私が譲り受け、その価値を全く気にせずバンバン古い切手を使っていました。
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展示室にはところ狭しと、エストニア、ラトビア、リトアニアの参加国の切手が古いものから最近のものまで収集されたものを資料と共に展示されていました。なにしろ知識がなく、見るだけではどんな意味があるのか、この切手や手紙一つ一つに必ず物語があるんだろうなということを推察することしかできませんでしたが、見ているだけでもデザインが綺麗で時間がすぐに経ってしまいそうでした。
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眺めるほど、この切手の歴史や物語をひとつひとつ知りたいという、そんな気持ちになっていきました。当日はご来場された方々も多く、収集研究されている方もご説明を熱心にされていました。
その中で面白い切手がありました。
ラトビアの100年前に印刷された切手は、裏がお札や地図、辞書のミスプリントという珍しいものがありました。これは紙がなかなか手に入らない時に、まずは切手を発行して独立の証となるものを・・・ということで切手を作った時のものでした。切手というのは、その国のインフラのような、基礎となる大事なものなのだなと思いました。
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人と人との意思伝達をするために必要なことが郵送によって行われていたという意味では、今の電話やメール、LINE、SNSなどに匹敵するんでしょうね。書いた実物を送るということは、やはりパソコンの画面よりもよりリアルな通信手段ですよね。
エストニアの切手で印象に残ったものは、1991年のソ連からの独立後に初めて作られたエストニアの切手でした。
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エストニアの国章が印刷され、小さいサイズながらも、気品ある国の独立を主張したものになっていました。そのデザインをされたVello Karasさんはすでにお亡くなりになっていますが、帰宅後切手の画像を見せると、エストニア侍はご本人からビールをご馳走になったという経験をしていました。スウェーデンに住まわれていたVelloさんは、タリンの合唱祭の際に街を歩いていたところ、タリンに知り合いもいなかったために飲み相手として、当時高校生だったエストニア侍やその仲間を誘ってビールを一緒に飲んだということだったそうです。(エストニアは16歳から飲酒できます)
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また、エストニアの民族衣装を着た女性やエストニアの織物の柄が印刷されている切手、タルトゥのナショナルミュージアムの建物(日本人の田根剛さんが設計されました)の切手が印象的でした。
ちなみに、現在田根さんの展示会「未来の記憶 Digging & Building」は新宿で行われています。(2018年12月23日まで)
そして、この展示の大きな目的としては、日本エストニア友好協会の吉野忠彦会長の講演を拝聴することでもありました。
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「エストニアと私」「命のヴィザ-杉原千畝とユダヤ人」という二部構成で、自身のご経験、知識豊富に基づいた内容の濃い素晴らしい講演でした。
なかなか伺えない貴重なお話を聴けて文化の日にふさわしい充実した1日を過ごせました。
講演はあっという間に終わりましたが、すっかり陽が暮れてしまい、ふくろう切手展を観ることができずに次の機会にまた伺いたいと思いました。
そして、実はこんな記念切手を購入してしまいました。「和の食文化シリーズ」ということで和菓子切手です! 食いしん坊ですので、やはり食べ物に目がありませんでした〜
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今回このイベントを知るきっかけとなったのは、切手スパイさんのtwitterからでした。そして、今回のイベントでご挨拶くださった板橋祐己さんに大変お世話になりました。切手にまつわるお話を通じて、エストニアの知識もさらに深めていけました。ありがとうございました。
切手のお話からエストニアの歴史、文化が感じられるようなイベントを企画できたら良いなと思います。
これは2019年の叶えたい夢としたいと思います。