サーレマー島のMetsara B&B オーナーRiittaさんのパン

サーレマー島のMetsara B&B オーナーRiittaさんのパン

エストニアでのお話は湯水のごとくあるのですが、2019年にエストニアの食べ物を知るひとり旅をした中で出会ったお話をどうぞ。
エストニアの西のバルト海の中に浮かぶサーレマー島は非常に大きな島です。サーレマー島の隣にはムフ島という島があり、この島は手芸の島として現在世界からも注目を浴びており、日本でも刺繍や編み物が好きな方が訪れる島です。ムフ島はサーレマー島に比べ小さいので、車があれば半日で周遊できます。
このムフ島とサーレマー島は橋で細い陸で繋がっています。ですのでこの2つの島は行き来がしやすく、サーレマー島から本島に行く場合は、ムフ島の港まで行き、そこからフェリーに車のまま乗船します。
サーレマー島の中心はなんといってもクレサーレ。クレサーレはエストニアで一番美しいクレサーレ城があります。クレサーレから東に車で約45分ほどのムフ島近くに泊まることにしました。サーレマー島とムフ島での調査をするためには車が欠かせなかったため、レンタカーに乗り、この2つの島を行き来しておりました。サーレマー島というよりほとんどムフ島に近いMetsara B&B。

クレサーレからMetsara B&Bまでの道のりとムフ島との距離感

シーズンオフである9月の下旬。ムフ島に宿泊施設を探そうにも、すでに店じまいをしており、観光シーズンである6月から8月までで終わってしまっておりました。どうせ島滞在なら、自然と共にリラックスできそうな施設を探し、画像と映像だけを頼りに予約してみました。
↓の動画を観て俄然行きたくなったのであります。

さて、Metsara B&Bにチェックインすると前述の動画のイメージのままの空間、環境でした。広大な敷地に伝統的な農家の建築をリノベーションし、離れも母屋も暖かいけれども、フィンランド仕込みのおしゃれなインテリアを使った宿泊施設でした。
オーナーのご夫妻RiittaさんとAnteroさんの仲むつまじさがなによりもほっとさせてくれ、故郷に帰ってきたような優しさが長旅の疲れを癒してくれました。

エントランス兼リビング

シーズンオフなのでお客様はほとんどおらず、観光客は滞在中わたしだけ。その他はフィンランドからの水道管工事の作業をしにやってきた会社の方々。シーズンオフは島内は寂しく、魅力を感じないかもしれませんが、わたしはとても好きでした。澄んだ空気に静寂の闇の中、夜が明けるとともに鶏の鳴き声。まさに自然と共に人間も生きている。そんな時間の過ごし方も東京のせわしない空間、時間を過ごしている者にとっては最高の贅沢でした。

母屋と庭
廊下から見える庭

オーナーのAnteroさんが敷地を簡単にご案内してくれました。母屋の他にも別棟があり、そちらにも宿泊施設があります。Riittaさん、Anteroさんのお二人が築100年以上の農家として使われてきた物件を購入して以来20年、毎年改装をしてきたそうで、2019年の夏初めて改装をしなかった年になったそうです。母屋はもともと動物がいた場所でした。母屋の面影を残しながらも素晴らしいエントランスからリビングです。
エストニア政府からも建物保存の表彰されています。ご夫妻、フィンランドからいらっしゃって施設を経営されています。冬の間はフィンランドで過ごし、夏になるとサーレマー島に戻るという生活をされています。わたしの滞在はご夫妻のほとんど店じまいに近づいていた時期でした。

お花とフレッシュな朝ごはん

3泊ほど滞在しましたが、Metsara B&Bのもう一つの魅力はB&BのBleakfirstです。Riittaさんが作る朝ごはんが毎朝の楽しみです。フィンランドとエストニアは文化的にも言語的にも似ていることもあり、食べ物もエストニアではない場所にいるなという違和感もなく、フレッシュで良質な朝ごはんが提供されます。特に素晴らしいのが、庭で採れるりんごジュースです。
ご自身で作られているならすごいと思い伺うと、島に採れたりんごをジュースにするサービスがあるそうです。真空パックにしてもらえるので日持ちもします。サーレマー島だけではなく、エストニアのいろいろな場所にあるそうです。自宅で採れたりんごがジュースとしていただけるなんて羨ましいですね。

庭で採れたりんご
Riitaさんの手作りバケットとMuhu leib

朝ごはんに出てきたパンは毎日オーナーのRiittaさんの手作り。このパンを食べに来るのに泊まりにくるほどの人気のパンです。上の画像の中でパンと一緒にある黒いパンはエストニアでは知らない人がいないほどのMuhu leib。ライ麦パンで名を馳せたMuhu leibは隣のムフ島から購入されています。

Muhu leibの本店(ムフ島)

このパンを再現したく、Riittaさんの手作りパンを教えていただくことになりました。
小麦粉とイーストで作り4種類の種をまぜて作るシンプルで健康的なパンです。シンプルだから逆に難しい。素材の良さと腕が強調されるパンではあります。また、なによりもRiittaさんの愛情が入っています。夕方に仕込み、翌朝出来立てを出してくれます。

Riitaさん特製手作りパン
広々としたキッチン・ダイニング

素晴らしい場所でリラックスができるMetsara B&Bぜひ、サーレマー島、ムフ島に行かれた時には泊まってみてください。必ずまた泊まりたいと思います。

シーズンオフは閉まっていますので、ぜひ一度こちらまでお問い合わせをしてください。心のこもったおもてなしをしていただけると思います。ちなみに昨年のシーズンはかなりの方がご予約されたようで、人気だったもよう。もし、滞在したいと思ったら早めにご予約されるのが吉です。

このパンのレシピを再現したワークショップを「エストニア料理屋さん」でも開催しております。ランチの軽食は、こちらの朝食の再現をする予定です。。パンを作りながらエストニア、サーレマー島のお話などさせていただければと思います。



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