エストニア人の生活(Maarjaさん編1)
エストニアの生活。リアルエストニア人はどんな生活をしているのか?
とあるエストニア人のおうちの話題です。全員の生活がこのような生活をしている訳でもないのであくまでもこのご家庭はというお話です。
タルトゥの中心から車で10分ほどのいわゆるタルトゥ郊外です。入り口から車で入るので、完全にプライベートな敷地。初めてこの家に訪問したときにはびっくりしました。車で敷地に入りますが、映画で観たようなハリウッドの有名人の邸宅の前にある自動で開閉する門があり、携帯で連絡すると自動的に開く、「あの」門です。門からは家は見えず、どんな大金持ちが住んでいるのか・・・猫の額ほどの場所に住んでいる私にとってはびっくり続きでした。そしてこの敷地に入る私の車・・・セレブ〜!と錯覚しました。
駐車が非常に苦手なので、比較的大きなレンタカーを借りてしまったので、少しドキドキしながら入ると、「どこに停車してもいいんですね!」というくらいの敷地でした。
自宅前の大きな木を囲むようにロータリーがありました。下の画像がロータリーです。
築100年以上の建物をリノベーションしている家で、エストニアは歴史ある建物を大事にすればするほど価値が高くなるので、リノベーションをすることは当然費用も高くなります。土地よりもリノベーション代の方が高くなる事が多いです。
意外な事にエストニアの古い建築は木造もあり、日本人にとって温もりを感じます。下の画像をご覧いただくと、玄関のガラスのデザインはリノベーションで美しくされています。外の木々の紅葉とのコントラストも素晴らしいです。
家主のMaarijaさんは4人の子供を持つお母さんです。毎日忙しそうに学校の送り迎えで頻繁に家を出たり入ったりしています。
裏庭には、卵を産んでもらう鶏が20羽ほどいます。朝卵を採りに行きそのついでに鶏小屋を掃除。
その日産まれた卵を新鮮な状態でいただきます。
10月中旬、ラズベリーとしてはほとんどシーズン終わりなのですが、裏庭に群生しているラズベリーは熟していました。
裏庭には他にもビニールハウスや、りんごの木があり食料は申し分ないほど自家製で調達できます。何か料理を作るときに「あ、卵とってきて!」と子供に採りに行ってもらう光景もあります。
緑に囲まれたエストニアの第二の都市から車で10分ほど行くとプライバシーが完全に保たれた環境で住んでいる人もいます。
エストニアで土地を買うときに、木が伐採されていない土地が人気と聞きました。これは完全にプライバシーを確保できる土地に暮らすことが重要と考えているからです。
翌日は、近所の方と初めて始めたはちみつ作りの蜂の巣箱の場所を案内してもらいました。
歩いて5分ほどの隣の隣の敷地のご近所の方と共同で蜂の巣箱を作りました。全部で4家族の蜂が3箱に分けられています。
誰も人がこなそうな傾斜のある敷地内に箱を置いています。
砂糖水などを追加しながら、80kgほどのはちみつが1シーズンで採れたそうです。初めての経験。ご近所さんと共有しているということも気楽です。この付近の家は大抵巣箱を持っており、地元で販売しているか友達にあげているのかもしれません。
Maarjaさんのように農家でもない人々が自給自足を自分のできる範囲で行っていることがエストニアは比較的多く、普段暮らしている日本の生活からは想像ができない生活です。
そして、ご近所Maarjaさんぽは次のブログでお話したいと思います。お楽しみに!
ご近所さんぽの記事はこちらです。(2020年5月25日更新)
ちなみに、このブログをアップした5月20日はWorld Bee Dayです。