ヴィルサンディ国立公園(Vilsandi National Park)

ヴィルサンディ国立公園(Vilsandi National Park)

ヴィルサンディ国立公園のお話はワークショップで何度か、おもしろおかしく話していますが、その都度笑い話として良いネタを提供してもらったこの国立公園には感謝しています。
ヴィルサンディ国立公園はエストニアのどこにあるのか・・・
下の地図で説明しますと、エストニアの首都タリンから見て西側にある一番大きな島。サーレマー島の中に位置しています。

Google mapより引用

サーレマー島の中にヴィルサンディ国立公園があります。下の地図をご覧ください。このヴィルサンディ国立公園は実はエストニアの5つの国立公園のうちのひとつです。

Google mapからの引用 左側の黒ピンの場所がヴィルサンディ国立公園

サーレマー島でも西の端にある国立公園です。エストニアの中でもこの国立公園はラムサール条約で国際的に重要な湿地と判断され、保護されています。

Google mapから引用 よく見ると半島です

上記のような前情報は勉強していたわけでもなく、ヴィルサンディ国立公園を目指して向かったわけではなく、暇つぶしにドライブをしていただけでした。
9月後半のシーズンオフということもあり、島の中の店はほとんど閉店しており、地元の方々に聞いたオススメのレストランはたったひとつしか開いていませんでした。
当然トイレも使うことができず、そろそろ「まずいな」というところに、ヴィルサンディ国立公園に行く手前10キロ地点にマナーハウスという昔の裕福な人が建てた豪華な家が地図にありました。
マナーハウスは大抵、修復され、観光用の資料館などとして使われていることが多いからトイレも大抵あります。
エストニアのマナーハウスは国全体で1355棟あります。(マナーハウスについてはこちらにまとめられています)
いくつかのマナーハウスに伺いましたが、ソ連時代は軍用の施設として使われていて老朽化してしまったものや、そのまま引き継ぐ子孫がいなかったためか、ボロボロのままなマナーハウスもあります。逆に修復をし、観光できるように庭の手入れを行っている立派なマナーハウスもあります。
今回もどちらのマナーハウスか不明でしたが、トイレ目的で向かうと・・・
綺麗なマナーハウスが建っていました。

しかしシーズンではなかった為か閉じられており、その奥にヴィルサンディ国立公園センターがありました。この中にお手洗いがあり、無事使うことができましたが、センターの女性に公園について聴いてみると「10キロ先にあるから行ってみたら?」ということで向かってみました。
センターの職員のかたは、「観光客は少ないと思うけど、だいたい2時間くらいで一周できますよ」という話でした。
2時間ならまあ散歩程度かなと思い、公園のある半島に向かうことになりました。

途中、牛が道路にいたり、前日降った雨で道がぬかるんでいる場所もありましたが、国立公園前の駐車場らしき場所に車を停め、歩くことにしました。
2時間と言われていたことと、基本平坦な土地、9月の最後だった為、涼しげな温度でしたので、長袖シャツを着て念のためリュックには水と地図を持って行きました。一眼レフも持ち、素晴らしい景色があればと思い、意気揚々と出発しました。

ヴィルサンディ国立公園前の看板 

入り口から公園に向かう道は案の定平坦な道でした。

車を停めたところから永遠と続く砂利道

ずっと先に見える緑の木々まで行くのにだいたい10分〜15分ほどかかった記憶があります。木はほとんど低木で、松の木を中心とした細い木々が茂っています。半島なので、右から入るか左から入るかという道があるはずですが、なぜか1本の道しかありませんでした。

松の森がずっと続く半島内部

松の森を進むと前方から出口に向かう車が・・・「あ、車で入っても良かったんだ・・・」と少し後悔しました。(入ってはいけないと書いてあったはずですが・・・)

整然と並ぶ木の森

この時点で歩いているとかなり暑くなり、半袖になりました。木々の間を進むのも少し退屈になったので、ちらちら見える浜辺に向かいました。

細く長く続く砂浜

この時点ですれ違った車以外、誰ともすれ違わず、だんだんと不安感が心の中に出てきました。浜辺の人間の足跡はあるものの、かなり前に踏まれた跡で、それ以外は鳥類の足跡か小動物の足跡があるのみ。
砂浜なので一歩一歩引き戻されるので、歩くのも当然遅くなります。

海の水は透き通っていた

妙に明るく美しい半島で、逆に不気味な気分にも触れ「ホラー映画妄想しすぎか」と気のせいだと思いながら美しい自然を堪能する気持ちに持って行きました。
森が次第に小さくなり、湿地帯が現れてきました。

湿地に群生する鮮やかな毒キノコなど

毒キノコたちを横目に、歩を進ませていくと、灯台が見えてきました。キプサーレ(Kiipsaare)灯台。ピサの斜塔のごとく若干傾いている気がします。灯台があるということは、半島の突端に着いたと理解しました。すでに使われていない灯台で、
この時点でかなりの時間が経っていたと思いますが、なぜかスマホの電池が8%しか残っていないことに気づきました。車にいた時には25%だったのに減りが早すぎます。
傾いた灯台はなぜか、海の中に建っており、一度海に入らないと灯台には入れません。
が、ここに登った方のYoutubeを発見しました。

何人か人がいれば心強いと思いますが、なんせ私は一人。この半島に一人しかいなかったので、灯台を見た瞬間、不気味な感覚になりました。

明らかに傾いている灯台

なぜか、怖すぎて至近距離まで近づけませんでしたが、灯台を写真に納めました。(私が感じた恐怖わかってもらえると嬉しいですが笑)
綺麗すぎる空が逆に不気味ですけども。
自然の状態がよく、様々な植物が自然のままに存在し、自然の博物館にいる感覚になりました。

エストニアは自然が多い国ではありますが、国立公園は自然そのままに保存されているので、自然本来の姿を見ることができます。そしてこの後は、わずかに残るスマホの電池で、Google mapで現在地を補足し、半島の反対側の道なき道を一人っきりで歩きまくりました。気づいたら3時間。
持っていた水に助けられ、ようやく車に戻りました。
国立公園の素晴らしい自然に出会うためには、ぜひどなたかと一緒に行ってくださいね。
結局2時間ではなく3時間でしたけどね。やっぱり砂浜がよくなかったのか・・・

もう少し別の話もこの半島ではありますが、折を見てリアルワークショップでお話ができたらと思います。



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