エストニアで調達できる日本食の材料

エストニアで調達できる日本食の材料

こんにちは。さて、8月も終わろうとしていまして、2020年の夏は日本からエストニアに行かれた方はほとんどいないのではないのでしょうか?
8月が終わるとエストニアは次の新学期となり、9月から新しい年度が始まります。そして8月の最終日はエストニア人は寂しい時期です。
なぜならば夏が短いエストニアは6月から8月までが夏と認識しているからです。
実際サーレマー島、ムフ島などは9月1日からカフェやお店の営業をしない場所が多くあり、街の様子は一変して静かになります。
そして冬がどんどん近づくと実感するのが9月。9月は日が確実に短くなると感じるほど、日暮れが早くなります。

昨年の今頃はエストニアへ約2ヶ月におよぶ料理の旅に出る頃でした。
目的はエストニア国内を巡って各地のエストニア人に料理を教わることでした。

そのうちに、日本の料理も教えて欲しいというお声をいただき、料理学校や大学ではワークショップ。ベーカリー、カフェなどではオリジナルレシピの提供を行うことになりました。
→日本人初ハープサルの料理学校に潜入した時の記事はこちらです。

ハープサルの料理学校
ハープサルの幼稚園でちらし寿司作り

エストニアで継続的に調理ができ、かつ入手に苦労しない材料で日本の料理を作るということで、近所のスーパー何軒かに足を運びながら、材料をかき集めました。
下記が収集しやすさのレベル(1:見つかりやすい→5:見つけにくい)

醤油・レベル1
大体のスーパーにありますが、日本のメーカーのものと、中国系のものがあります。キッコーマン、ヤマサはあります。

味噌・レベル4
かなり大きな百貨店の地下のアジア食品コーナーにあります。

だし・レベル5
味噌レベルまたはそれ以上に難しいです。アジア食材通販などで購入するのが確実です。

ごま油・レベル4
かなり大きな百貨店の地下のアジア食品コーナーにあります。厳密にいうと、風味が薄めな感じです。日本のメーカーではなく別の国のものでした。

抹茶パウダー・レベル2
大きなスーパーにありますが、日本製はすこぶる高いので台湾の抹茶パウダーにしました。(それも高いと思いました)

豆腐・レベル2
大型スーパーにありますが、ない場合もあります。様々な豆腐の形態があり、ベジタリアンの方のどちらかというとおからを固めたようなカチカチのサラダに混ぜそうなものもありました。木綿ではなく絹がほとんどで、森永の紙パックになっているものが日本の豆腐が一番近いと思います。中国系のものもありますが、森永の方を選びました。(日本の4倍くらいの値段です)

ごま(白)・レベル2
普通のスーパーでもある場所もありますが、全部とは言い切れません。しかし、炒っていないのでフライパンや鍋で一度炒っていました。

小豆・レベル1
どこのスーパーにも小豆はありました。

海苔・ レベル1
どこのスーパーにもあります。(メーカーにこだわらなければ)

わさび・ レベル1
どこのスーパーにもあります。

みりん・レベル5
ネット販売くらいしか見当たりませんでした。(韓国製)

料理学校で学生と作った生どら焼きイチゴのせ

総じて寿司に関する食材は安定的に確保できました。醤油に対して味噌がなかなか見つかりにくいのですが、アジア食材のネットスーパーというものもあり、調達はできます。
Umamiというのオンラインショップで調達しました。ハープサルの料理学校でもUmamiから仕入れていました。
タリンにも日本食食材を販売するお店はありますが、品揃えや価格賞味期限を考えるとオンラインショップに軍配が上がりました。

観光でエストニアに行く場合、オンラインショップまで利用する必要はないと思いますが、何か現地の方におもてなしをしたい場合は、上記の購入しやすいレベルを頭に入れて、現地のあるもので日本食を作ってみると良いかもしれませんね。

料理学校の学生と作った唐揚げ、インゲンの胡麻和え、おにぎり

エストニア人はアジアの味にはまだまだ慣れておらず、新しい食べ物や文化に触れる機会になると思います。とても興味を持って口にしてくれます。

次回は、エストニア人に好評だった日本の料理をご案内します。



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