『TAIWAN EYES 台湾文創』 刊行記念イベント

『TAIWAN EYES 台湾文創』 刊行記念イベント

さてさて、12月も中旬に差し掛かってまいりました。時が経つのは早すぎるのですが、11月5日に参加させていただいたレポートです。遅くなって申し訳ありませんでした。

実は台湾とは縁がありまして、エストニアなのに台湾ネタを??とお思いの方もいらっしゃるかと思いますのでお話を・・・

1990年代後半に中国で過ごした筆者は氷河期真っ盛りに就職し、中国語がちょっとだけできるからというコトで、台湾関連の製品の仕入れを担当することになったのであります。そのまま台湾メーカーや香港駐在をしながらはや20年ほどウロウロとしていました。当然台湾関連のお友達も多くどの方も親切にしてくださる方ばかりでした。
個人的な経験もあり、非常に楽しみなイベントでした。

実はデザイナーの村手景子さんは、これまたひょんなきっかけで知ることができた素敵な方です。
昨年6月に台北近郊の北投温泉という観光地に伺った際に、予約したホテルのオーナーさんが村手さんとお知り合いだったということで、たまたま村手さんと同じ名前だった私に声をかけてくれたというご縁なのであります。
それだけなのになぜ?と思われるかもしれませんが、このホテルがとても良かったということで強い記憶として刻まれているのであります。
その名もSolo Singer Hotel。古い台湾の旅館をリノベーションして最高に過ごしやすい空間にしたセンスの良いホテル。台湾のお茶の入れ方体験や、朝ごはんをいただき台湾滞在中、最もホテルの中で台湾を感じたと言っても良い経験でした。そんなホテルのオーナーが真っ先に村手さんのお話をされたことが気になり、帰国してから村手さんのInstagramを探しあて、フォローをさせていただいたというのがご縁です(一方的な笑)。

そんな村手さんに帰国したらお会いしたいと思っていましたが、なかなか機会もなくついにコロナとなってしまいました。そんな折、「TAIWAN EYES 台湾文想創」刊行記念イベントにデザイナーの村手さんが登壇されると伺い、押しかける形でイベントに伺いました。
この本は台湾の様々な分野で活躍されている51名のキーパーソンに取材したカルチャーガイドブックです。

監修の小路輔さん(『Webマガジン初耳』編集長)とデザイナーの村手さんのお話は「そうだよね!」と納得する場面もあり、実際に小路さんや村手さんが日本と台湾を何度も行き来されたり、台湾とのお仕事をされているからこその頷けるお話ばかりでした。

組織で働くのがうまい日本人と、個人で働くのを得意とする台湾人。
確実さを追求する日本人と、問題が発生してから対処していく台湾人。
みんながおしなべて高い水準で、そこに向かっていく日本人と様々な個性を認めていくからとがったものができる台湾人。

「台湾とエストニアは非常に似ている」そう感じました。
人口が少ないから、ひとりの力が活かされやすい。
さまざまな個性があるからスタートアップしやすい。
台湾もエストニアも小さいから小回りが利く。

昨今のコロナ対応で台湾は独自路線で成功していると思います。
一昔前までは大きいことが良いこと。大国、大企業、大手のブランドがすごいと人々は認識していました。小さいことが新たな強みであること。そう思わざるを得ないトークイベントでした。

また村手さんがデザインされた本の装丁。これにも作られた意味や、使われた紙、色なども伺えました。確かにこのグリーンは台湾でよく見る色かもしれません。

ふと、北投温泉で泊まったSolo Singer Hotelも、確かに小粒ながらとがっていました。そのホテルに強い魅力を感じたのはまさに台湾やエストニアに感じる魅力と同じことなのだろうかと考えてみました。
まだ知らない台湾「TAIWAN EYES」読んでみてはいかがでしょうか。



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