エストニアのはちみつメーカーさんへ訪問

エストニアのはちみつメーカーさんへ訪問

だいぶ昔の話になってしまいましたが、Artisan HONEY社へ訪問しました。
エストニアは蜂蜜の生産が多いことが有名です。たくさんの森が国土に広がり、花が豊富にある空気の美しい国に美味しい蜜を求め、蜂がその蜜を集めています。

エストニアにはたくさんの養蜂家がいて、自宅の庭で蜂箱を持っている方もいます。スーパーにはもちろん、たくさんの蜂蜜が販売されていますが、農家の方が作っている蜂蜜はマーケットや道端で販売していることもあります。エストニア人にとって蜂蜜は非常に身近な存在です。
エストニアの蜂蜜は百花蜜といって、様々な花の蜜を集めた蜂蜜です。その時その時の花の種類や季節、天気により、味が変わってきます。

実は、日本にエストニアの蜂蜜は売っています。その中でも特別に日本でArtisan HONEYを販売されているメーカーさんを輸入販売元の株式会社ラウダさまからご紹介いただき、タリンの会社を訪問することになりました。

Artisan HONEYさんの場所はタリン中心部からバスで20分程度の場所にあるオフィス兼倉庫に伺いました。養蜂場は別の場所にあります。実はこのオフィス、何が便利って出荷です。エストニアのタリン空港から近く、採れた蜂蜜をそのまま海外に発送します。

Artisan HONEY紹介動画

蜂蜜は全て空輸で運ばれます。温度が高くなりすぎると、蜂蜜に含まれる栄養素が壊れてしまうため、温度を低く保ったまま日本に届ける必要があります。そのために、タリンの空港近くに倉庫があるというわけです。
品質の観点から、保管や送料にかかるコストがかなり高くなります。商品が高いのと安いのにはそれなりの理由がありますね。

Artisan HONEYの特徴は様々なフレーバーの蜂蜜が販売されているのです。プレーンの蜂蜜はもちろんですが、ストロベリー、クランベリー、抹茶、チャーガ(きのこ)、シーバックソーンなど珍しいフレーバーもあります。3パーセントのフリーズドライの原料を蜂蜜に混ぜています。下の画像が原料を混ぜている動画です。色鮮やかなフレーバーの蜂蜜に変化します。

社長のSandarさんにご案内いただきました。

本社に併設の温度を一定にして保管している倉庫とSandar社長

きっちりと温度管理されています。蜂蜜は温度が上がると栄養成分が壊れてしまい、さらには再結晶され、蜂蜜に層ができることがあります。
そのようなことが起こらないようにするために、常に倉庫は一定の温度で保たれていました。
ちょうど日本への出荷を待つパレットに商品を準備していました。段ボールが黒くてクールですね。

丁寧に保管されている商品

事務所が倉庫の上層階にあります。
この日はドイツにご出張にも関わらず、社長は時間を作ってくださりました。

事務所の展示コーナー
贈答用のパッケージ

エストニアはクリスマス近くになると、会社でプレゼントを取引先同士や社員にプレゼントを配る習慣があるそうです。ですので、種類がたくさん入って楽しめる小さな蜂蜜セットが製品化されていました。

カラフルなドライフラワーの入ったハーブティー

日本では販売されていないお茶などもありました。
梱包も素敵で、他のメーカーですと、瓶がレトロなデザインだったり(それはそれで可愛いのですが)、田舎っぽい感じですが、Artisan HONEYの瓶はなぜか取っておいてしまいます。
下のフレーバーは、「シーバックソーン」です。以前、タルトゥ郊外のMaarjaさんの生活の記事でお話したスーパーフードです。日本では取れない植物ですので、貴重です。私はシーバックソーンが大好きなので、嬉しいです。

日本でもラウダさんのショップで手に入れることができます。エストニアでは、シーバックソーンのドリンクもシーズンになるとカフェで売られていることがあり、大人気です。
はちみつにフリーズドライされたシーバックソーンをブレンドしているため、酸っぱさはあまり感じません。ビタミンを摂取できますので、お茶やパンなどと一緒に召し上がるのがおすすめです。
エストニア人が大好きな、食材であるはちみつをぜひ一度試してみてくださいね。

商品とSandar社長

ぜひ、今後もエストニアからのはちみつを世界に広めていただきたいと思います。次はどんなフレーバーが出てくるかも楽しみです。



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